こんにちはロクメガです。

 

今回はありが先生が連載で漫画を描かれた、ザ・ビッグオーという作品を紹介したいと思います。

 

タイトルからはどんな作品なのか想像できないかと思いますが、この漫画はアニメ企画からスタートして、メディアミックス企画の一環としてありが先生が連載された漫画です。

掲載雑誌は2009年まで刊行していた漫画雑誌、マガジンZとなります。

 

残念ながらこの雑誌についてはわかりませんが、ビッグオーの内容を見る限りかなり渋い内容だったように思えます。

 

ボンボンの後継ともいえる漫画雑誌といえるかもしれません。

 

なのでビッグオーも、かなり大人向けの内容だったように思います。

ありが先生の画風を考えたら少し珍しいタイプといえるかもです。

 

この漫画の内容を簡潔に説明するなら、40年以上前の何かに寄ってそれ以前の記憶を失った街を舞台に、ビッグオーと呼ばれる巨大ロボットが活躍するロボットものとなります。

主人公はネゴシエーターと呼ばれる職業のロジャー・スミス。
ヒロインはアンドロイドのドロシーというキャラクター。

舞台はイギリスにもアメリカにも見えるかなり大きい街となります。

この作品は40年以上前に起こったなにかに関する確信に向かっていくなのかもしれません。

 

なぜ「かもしれません」という言い方をしているのかというと、漫画版ではそこまで踏み込んでいないからです。

漫画版を見た感想を簡潔に話すなら、大人な雰囲気の人間ドラマを楽しめる作品といった感じに思えました。

巨大ロボットがメインではないのか?

 

と思われるかもしれませんが、漫画版を読んで私が面白く感じたのは人間ドラマの方でした。

おそらくこれは紙媒体と映像媒体の違いのよるものではないかと思います。

 

同時にこの作品の人間関係は描き方が独特であるといえます。

一言で言うなら本作の人間関係はベタベタしていません。

誰もが自分なりの流儀や信念を持っており、その強い個性を存分に発揮していると同時に、キャラクター同士が依存しあっていない。

お互い信頼をおいているがゆえに、絶妙に突き放し気味と言え、ある意味とてもドライなんですね。

そしてそれが作中の退廃的な雰囲気と相まって、独特な世界を生んでいます。

こういう雰囲気が好きな人にはたまらないタイプの作品かもしれません。

個人的には第5巻の前世占いの回でかなり多くの出番があった、ダン・ダストン少佐がお気に入りのキャラクターだったりします。

彼は主人公でもヒロインでもないキャラですが、この作品のどのキャラよりも人間臭さを感じたキャラでした。

最初から強いキャラというのは格好良さとか、今どきの言葉で言うなら映えるという強みはありますが、こういう格好よくて人間臭いキャラのほうが私は好みだったりします。

どことなく一昔前の作品を思い出す作風で、おそらく制作側もそれを意識しているものと思います。

 

私の父親の世代が見ていた、鉄人28号とかの雰囲気に近いものはあるかと思います。

昨今の深夜アニメとは別の意味で大人向け作品といえるでしょう。

 

版権の問題があるのか、この漫画は現在復刊がされていないのが残念なところです。

またアニメが第一期13話、第二期13話という形だったので、漫画版は物語の真実の解明には至っていないので、その先はアニメを見ろということなのかもしれません。

 

いずれ視聴しないと思います。

 

というわけで、最後までお読みいただきありがとうございました!